こんにちはTORAです。

日本人のほとんどの人は、物心ついた頃より「もったいない」と言う言葉を耳にしてきました。
例えば、子供の頃に、「ご飯を残すともったいない」と親に言われたことがある方も多いのではないでしょうか?

「勿体ないから残さないの!」
「お金がもったいない!」
「○○料金もったいない!」
「時間に間に合わず、もったいないことをして惜しかった」
「もったいない」は色々なところにあります。

私は、「もったいないおばけが出てくるぞ」なんて、よく言われました。

今回は、そんな日本独自の言葉「もったいない」についてお伝えします。

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もったいないの語源と由来

もったいない(勿体無い)とは、仏教用語の「物体(もったい)」を否定する語で、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表している。

「もったい」は「勿体」と漢語で書き、「物体(もったい)」に基づく和製漢語。
それに「ない」がついて、あるべきさまを外れていて不都合である、もってのほかというのが、本来の意味である。

これらの経緯から、「惜しい」といった意味で用いられる「もったいない」は、「本来あるべき物がない」と原義に戻ったようにも思えるが、「もったいないおばけが出るぞ」など言われるように、
「神聖な物」「重要な物」を粗末にする意味が含まれるため、「勿体」の意味が転じた流れによるものと考えられる。

外国人に伝えるとするならば

「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」状態やそのような状態にしてしまう行為を戒める意味で使用される日本語の単語です。

英語で表現するなら

「無駄な浪費だ」とか「不相応だ」と表現する言い方になるでしょう。

That’s a waste それは浪費だ(もったいない)
what a waste of money お金の無駄だ(お金がもったいない)
This meat is too good for the dog この肉は犬には良すぎる(犬に与えるのはもったいない)

あなたはもったいないを英語で説明できますか?

世界での「MOTTAINAI」

アフリカの植林活動に尽力し、環境分野の活動家として史上初のノーベル平和賞を受賞したケニアの女性活動家ケニアのワンガリ・マータイさんは、 「もったいない」という日本語を知り、
「ものを大切にし、心豊かに生きてきた日本人の心・生き方そのものだ」と感激されました。

「この言葉を考え直すことで、大量生産・消費型のライフスタイルを変革できる」と考えて「もったいないを世界に」と提唱されました。

Mottainai is an ancient Buddhist term from Japan that means to have respect for the resources around you, to not waste resources, and to use them with a sense of gratitude. 「勿体ない」は仏教用語に由来する日本の言葉です。 その意味は、身の回りにある資源へ敬意を払い、無駄にすることなく、感謝の気持ちをもって使いなさい、ということです。 Mottainai campaign ― The Green Belt Movement

「もったいない」と言う日本語は環境社会にも誇るべき言葉なのです。

日本人がこの言葉を知らない人に正しく説明し知識を与え、合理的な考え方に導くように啓発させる事が出来ると素晴らしいと思います。

まとめ

食べ物、飲み物を残してしまいもったいない、電気の使い過ぎで資源がもったいない、まだ使えるのに捨てるのはもったいない。

そう、色々なもったいないがあります。 改めて「もったいない」とは仏教語からきていますので、物やお金などを粗末にしての「もったいない」だけではなく、 万物すべての命を無駄にする心がもったいないと感じられるよう、 昔からあった日本人の心と、この言葉を大切に考え、世界にもっともっと伝えていければ幸いです。

今日も一日お疲れ様でした。